結社企画の発表が終って少し。
夢見心地のまま、一度家路を急ぐ。
部屋に着いた途端、嬉しさと信じられなさで、
気が着けばストンと足の力が抜けてその場に座り込んでいた。
結果を見て、投票してくれた人達は薄々気がつけた。
だって、2日間の間だとは言え、拙い自分を支えてくれて、
それでも周囲は楽しんでくれた。
それだけでよかったはずだった。
でも今回はそれに結果がついてきた。
なんだか、認めてもらえた気がして、喜んでもらえたのが形として実感できて、
嬉しくて溜息が零れた。
「綾乃様」
「ん。なに?」
ノックの音に慌ててドアを開けて来訪者を迎える。
すると彼女の細い腕には一つの小さな小さな箱
「お届け物です」
「ありがとう」
短い言葉に受け取った箱の中身を見ると ― 瑠璃茉莉が彩る風鈴
ちりん と涼やかになった音に、
知らずに嬉しくて涙が零れた
結社企画1位、本当にありがとうございました。
投票してくださった皆様はもちろんの事、
参加してくれた皆様、関わってくださった皆様全員に
ただひたすらの感謝を。