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管理の合間に背後がのらりくらりしてる所です。
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2018/12/12 (Wed)
◆恒例になってきた注意書き。

1.これは前回の「竜舞」→「色重1」→「色重2」の続きの話です
2.この話に出てくる「嘉凪の一族」はあくまで嘉凪の脳内で作ったフィクション一族です。
  歴史とか民俗学、日本文学に詳しい人に言わせりゃ荒も多すぎて見れたもんじゃないと思います。
  なので、くれぐれもこの設定を参考にしないでくださいな。恥ずかしくて死ねます。


嘉凪:…この前半、誰得?

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お前じゃないのか?


嘉凪:ですねー。

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本当、スイッチ入ってる時こういうの書くの好きよねー。
そして相変らずね、貴也。こう言うのヤンデレ言うんだっけ?

嘉凪:ヤンデレじゃねぇよ!貴也は腹が黒くて利己主義なだけじゃい!
 …尚悪いか。(汗)とにかく普通は人に攻撃するほど好戦的じゃねぇっす。
 まあ庇うのは面倒なんで、これ以上は言いませんわ。と言うワケで色重3レッツゴー。




 音もなく障子が開かれ、一人の少年が入ってきた。

「もう出られたのですか」

 印象を言葉にするのであれば、まさに影。
柔和な笑顔を浮かべているのに、部屋に入ってきた瞬間に彩華を見た笑顔の奥の冷めた表情はまさにそう形容するに相応しいものだった。けれどその表情を受けながらも彩華は静かな表情のままに彼を見据えた。

「はい。お2人とも能力を解放して向かわれましたので、40分もすれば戻られるかと。…会わずによかったですね」

 ニコリと穏やかな笑みを浮かべた彩華の明らかな棘のある言葉に、男 ― 黒須貴也は苛立たしげに今まで貼り付けていた笑顔を今度こそ剥いだ。

「あの男、また来ていたのか」

 無表情と呼ぶに相応しい物静かな顔。けれどそこに光る藍色はまるで深海のように冷たい色を灯していた。

綾乃が次期当主の時に影を務めていた貴也は、伊知郎に対してあまりいい感情を抱いていない。むしろどちらかと言われればとても悪い感情だ。
貴也は今でこそ能力者だが、能力が開花したのは彩華よりも後だったため、綾乃の影である時は主である彼女同様に一族からはあまり風当たりがよくなかった。けれどそれでも綾乃は貴也を信頼して影として共に当主を手伝ってきたのだった。

貴也にしてみれば綾乃は大事な存在だ。
でもそれは恋愛感情ではなく、主であり、家族がいない貴也の家族同然の人物。つまり妹の様な存在を、急に出てきた男に奪われて面白くないと言ったところらしい。しかも黒須は普段色々な諸事情があって本家に安易に出入りが禁止されている身なので、綾乃と婚約するまで伊知郎の事はまったく知らなかったのだ。
そんな訳で(まだ色々根は深いのだが、今回は割愛するとして)貴也は完全に伊知郎を敵視しているのだ。

 冷たい視線に、彩華もつい穏やかな色を帯びた目の色から影と呼ぶに相応しいものへと変えた。

「綾乃様のご婚約者です。そのような呼び方は控えなさい。」
「今は誰も聞いていない。俺の勝手だ」

 彩華は正式な久臣の影であり、貴也も正式ではないが少々特別な理由で久臣の影として名を連ねている。嘉凪の家に置いて『影は一人』なのだ。故に貴也が口にした言葉は間違いではない。この部屋に現在『影は一人しかいない』ので、『誰も聞いていない』のだ。彼のその筋が通りながらも大層な言い訳に、珍しく彩華が訝しげに眉間に皺を寄せる。

「『私』が主に報告をしないとは言っていませんが?」
「下手な脅しを。あなたの主も久臣。報告しても、あの方は綾乃にはおっしゃらないでしょう。そうすれば本人の耳には届きません」

 ニコリと笑みを添える貴也に、彩華は深いため息を吐いた。

本当にこの男は恩がある茂久と綾乃、そして今の主である久臣以外の一族には冷ややかな態度を取る。それも仕方ない事情を彩華も知っているのだが、同情を嫌い、そして自分の同僚である彼に優しくするつもりはない。

「私も主の心労を増やす気はありません。主は、あなたにもいていただくと心強いと仰っていましたから、今回は聞かなかった事にしておきます。」
「……綾乃も久臣も変わりませんね。勿論、あなたも。」

 先程まで剥がされていた笑顔の仮面を再びつけた貴也の言葉は笑顔とは正反対に冷ややかなもの。笑顔なのだが、目は少しも笑っていない。

影であれば自分の様に冷酷でなければならない筈だと言うのに、彩華は中途半端に優しい。主である久臣がそうだからかもしれないが、それなら尚更だった。主を補ってこその我々影の存在だと言うのに。

「河瀬の、お前は甘い。そんな甘さではいつか寝首をかかれるぞ」
「それは忠告ですか」
「同僚の好だ」
「そうですか。それではせいぜいあなたに寝首をかかれないようにしましょう。……お客様ですね」

 ちょうどいいタイミングで、拝殿の外に見知った気配が近付いたのに彩華は会話を打ち切った。

貴也の言っていることは正論だ。そして彼であれば本当に不要だと判断すれば寝首をかかれかねない。それ程に彼の直系に対する忠誠は深く、歪んでいる。だから綾乃の婚約者となった伊知郎に敵意に近い感情を抱いているわけなのだが。

彩華の声に貴也もこれ以上会話を続けるつもりもなかったのだろう。ここに来た時と同じように表面上の笑顔を貼り付けて、客人がいる方向と逆の障子を開けて廊下に出る。

「それでは私はこれで」

 廊下から彼の気配が遠ざかって行くのを確認し、彩華はやっと肩の力を抜いた。
同じ影として、彼の能力は高く評価している。性格も多少歪んでいるが、直系に対する忠誠は同じ影として誉むべき事だ。だが、彼はどうしても苦手だった。

まるで   自分を見ているかのようだから


「渡会様」

 障子を開けて、拝殿の外にいる少女 ― 渡会綾乃に彩華は声をかけた。
自分が所属する結社の長で、主の姉である綾乃の結社の一員にして彼女が懇意にしている友人の一人。綾乃と同じ名前なので彼女の事は「綾ちゃん」と呼んで親しんでいる。
嘉凪の家と交流はないのだが、彼女もまた旧家に名を連ねる渡会の家の次期当主。きっと挨拶にでも来てくれたのだろう。

突然開いた障子から、見知った顔が現れて声をかけられた事に驚いたらしく、少女らしい顔に驚きを見せた渡会綾乃は彩華の顔を見て安堵の表情に変える。

「彩華ちゃん。 あの、綾乃ちゃんは…」
「今、祭器の奉納に功刀様と奥に。順当にいけばあと30分位で戻られますが、お待ちになられますか?」

 本当は奉納だけの純粋な時間であれば、2人ともイグニッションして言っているはずなので20分もあれば十分戻ってこれる距離だ。けれど、その後に禊で穢れを完全に祓わねばならないので、少し時間を加えた答えを返す。
するとその答えを聞いた彼女は困ったように眉を下げてしまった。

「そうなんだ。…どうしよう」
「とりあえず、上がられてください。待つにしてもここは寒いです。
それに渡会様までもてなさずに帰してしまったら、私が怒られてしまいます。」

 穏やかな微笑を添えた言葉に、困っていた彼女も不思議そうに首を傾げる。

けれどその様子に当の彩華は「私の今日の失態です。聞き流してください」と少しだけ表情を苦笑に変えただけだった。




                      綾ちゃんおらんかったら、影戦争勃発でしたよ、マジで。(汗
                      や、彩華と貴也は仲悪くないですよ?2人とも、職務に真面目なだけです。

                      と言うワケで最後のお客様の渡会綾乃ちゃんっす。
                      本編では都合上フルネームで失敬。今回はウチの綾乃がメインなんで。
                      んで、こんな尻切れトンボで切ったのは、プレの都合上ですね。
                      今回がしっかりしたプレを募集しなかったので、あんまり詳細に書いても
                      と思ったんで。
                      なんで、その後は綾ちゃんトコで好きに解釈してもらっていいかなーと。

                      さてさて、次はやっとこさ奉納に行ってる綾乃とイッチーですが…
                      これアプするの遅くなると思います。
                      今週の土曜日儂不在なんで。(汗
                      でも出来るだけ早めには頑張りますわー。




 

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