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管理の合間に背後がのらりくらりしてる所です。
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2020/04/02 (Thu)

嘉凪:そういや、この前の「あなたと私の…」ってどっかで聞いたと思ったら、牧人くんトコやった。
 と言うワケで、近々変える。
 
 …にしても綾乃大丈夫やろか。

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どうでしょうか。大丈夫だとはおっしゃっていますが、
明らかに気にしていらっしゃいますからね…。

嘉凪:まあ、気にすんな言うほうが無理やからなぁ。
 久臣の依頼もやけど、イッチーや他の皆、全体的に死者が出ないでほしいけど難しいやろな…。
 もう、重傷者多数の死者0でいいと思う。失敗しても、生きて帰れば問題なし!
 お願いやから、イッチー生きて帰ってこいよ!それやったら、儂の胃袋犠牲にしても構わん…!




  と言うワケで、その頃の久臣と綾乃っす。ポーランドとの時差とか知らん。(汗)
 








 少し小高い丘の上。  フェンリルの居る場所へはまだ日にちがかかるらしく、今夜はここで野宿となった。
30人の大所帯で、見張りを決めて休む。皆、空気が張り詰めているから会話は少ない。

そんな中、見張りの交代時間より少し早くに久臣が目が覚める。
そして隣で休んでいたはずの姉で、今回のサポート役の綾乃の姿がなくて、近くの見張り役に声をかけると「あっちに、少し空気を吸ってくると出て行った」と教えてくれたので、そっちに歩いていく。

と、その間にポケットに入れていた銀誓館支給の携帯が震えたので、簡単に操作をしておく。
すると自然と携帯の時計が目に入った。時間を見ると3時過ぎくらい。まだ起きるには早い時間だ。その事にヤレヤレと溜息をつく頃には人影がすぐ近くに見える。
上着のポケットに納めるのも面倒なので携帯は握ったまま、そこへ近付いた。

「綾ねえ、離れてると危ないぜ?」

 少し大きめの木の根元に、見慣れた赤茶の髪を夜風に躍らせているのを見て声をかける。

「臣…」

 振り返った目は少々赤く、先日から満足に眠れていないのが分かったが、あえてそれに触れずに綾乃が見ていた陸から見える広大なビャウォビエジャの森に視線を移す。彼女が何を探してここにいたのか分かっているが、生憎自分達の野営以外の光は見えない。

「…別部隊は離れた場所だから、見えないと思うけどな。」

 だからいい加減に寝てくれよ。と言外に滲ませる。
このままではフェンリルに会う前に倒れてしまう。それは姉の体を気遣う言葉でもあるが、今回の依頼への不安を拭いたかったのもあった。冷たいようだが、今回だけは失敗できない。自分達だけの命なら構わないが、30人以上の命がかかっているのだから。

「……分かってる。でも…」

 久臣の言いたい事は十分に分かっていた。けれど視線を森に向けたまま、一人の人を思い出すと、自然と涙が目に溜まる。

「会いたい。…顔が見たい」
「綾ねえ…」

 満足に顔を合わせないまま、ここまで来てしまった。それが悔やまれて仕方がない。

「っ…会いたいの。伊知郎の…声が聞きたい…」

 涙が零れる。何度こうやって泣いただろう。
久臣の、皆の前では泣かないと決めていたのに、今日だけは我慢出来なかった。弟の前で泣くなんて、なんて不甲斐ない姉だろうと思うけれど、それ程に心配なのだ。
涙が零れると足の力を保つのも困難で、綾乃はその場にしゃがみ込んでしまう。

会いたい それだけなのに、木々が邪魔してそれも出来ない。
声が聞きたいのに 自分が呼ぶ声すら相手には届かない。

「伊知郎っ…傍にいたいよ」

 素直に、今まで押し殺していた気持ちを吐き出した。

帰って来てくれるとは信じてる。でも、不安が過ぎるのも事実。
毎日毎日、信じては不安が過ぎり、皆の言葉で心を奮い立たせて不安を拭う。その繰り返し。いつの間にこんなに自分は弱くなってしまったのだろうと情けなく思って、余計に気持ちは落ち込むばかり。それがよくないのも分かっているが。


 伊知郎は久臣に定期的に自分の様子の報告と、綾乃を気遣うメールを送ってきてくれている。
でも、綾乃自身への手紙はまだ一度も届かない。気まずいのもあるだろうが、それ以上に決心が揺らぐのを懸念しているらしいのだが、メールの一通くらいやってくれよ、と涙を零す綾乃の隣で久臣は苦く思った。

伊知郎の気持ちは痛いほどに分かる。自分が同じ立場ならば、同じ行動を取るかもしれない。
けれど、今回は別だろと思う気持ちも正直ある。

ここまで辛そうな姉を見るのは、本当に久し振りだ。自分の代わりに次期当主になっていた間の姉は、きっとここまで傷ついてもその傷を、次期当主と言う役割が覆っていたから見えなかった。

でも、今は違う。

今は、単に婚約者を心配する一人の女だから。

「会えるさ。だから俺達も頑張ろうぜ? あっちが勝って、俺達が負けたら会わせる顔ないだろ?
 ほら、明日も一日歩くんだ。俺、綾ねえ背負って歩くの嫌だぞ」

 ポンと肩を叩いて軽く告げる。ここで重く言ってもいいのだが、今からの事を考えるとそれは得策ではない。

「…歩くくらいの体力は確保してます」
「歩くくらいの、ねぇ。 …明日フェンリルにあったら戦う体力ないんじゃないか?」
「…寝る」
「そうしてくれよ。まだ泣くには早いよ。俺達も、伊知にいもまだ生きてる。だから戦う。 違うか?」

 久臣の言葉に、涙を拭いながら綾乃が弟の顔を見上げる。
そこには数年前に両親を亡くした時には大泣きしていた小さな弟ではなく、立派に成長して次期当主と呼ぶに相応しい弟が立っていた。

彼の言葉に、全身に力を入れて綾乃が立ち上がって、今度こそ完全に涙を拭った。

「らしくないトコ見せたわね。 ごめん」
「いいよ。綾ねえこっちに引っ張ってきたのは俺だから、少しは悪いと思ってる」
「そんな事ない。何かしてると気が楽よ。 …ありがと、臣。サポで呼ばれたんだから、本領は発揮するわ」
「頼むよ。頼りにしてる」
「ええ。 …悪いけど、先に休むわ。臣は見張り頑張って」

 スタスタとさっきまでの弱り具合はどこに行ったのかと思うくらいしっかりした足取りで去っていく綾乃の後姿を見ながら、久臣は自分の体の影に隠していた携帯を取り出して耳に当てた。

「― だ、そうだぜ。 どこまで聞こえたか微妙だけどな。
 一度でいいからメールでもしてやってくれよ。それだけで違うぜ? ― 伊知にい」

 それだけを告げて、相手の返事を聞かずに久臣は携帯を切った。
相手に綾乃の学校支給の海外用のメールアドレスは教えている。あとは本人次第だろう。

「…だいたいあと一週間で帰国か。 長いな」

 ふぅ、と溜息をついて、久臣はその場を後にした。




              胃が痛い。本気で。(汗)
              や、功刀はそれ以上なんだろうが、一 週 間 が 長 い わ!
              ああもう、本気で笑い話で話せるようになればいいんだがねぇ。
              しかも色んな人に迷惑かけてすんません。あと3日は裏でメソメソしてるやも。
              や、イッチーのステシが赤い間はどうしても凹む…すまん功刀。 川orz
              でもだいぶ落ち着いてきたのは本当です。

              え?最近ずーっと書いてたSSの続き?
              すんません、気分的に書ける状況じゃないっす。(汗) 臣も気をつけて帰ってきてー!
              
              あ、それから、依頼中の野宿とかは儂の捏造です。本気でやってるかはナゾ。
              携帯も一応、海外対応のヤツを銀誓館が配るかなーと思ってこうしてみますた。



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